キモオタクの部屋

終わりかけの大学生のブログ。不定期に更新します。

ひとくちオタク語り①:サクラダリセット

どうも。キモオタクです。

 

最近気がついたのですが、このブログは「キモオタクの部屋」を名乗っておきながら「キモ」な部分の記事を全く書いていません。これでは技術系ブログを気取りながら全くソースコードを公開しない、謎のブログになってしまいます。

 

ということで、定期的に僕がドはまりしたオタク・コンテンツについて記事に起こしていこうかな、と思った次第でございます。これで技術的なネタがないときでもブログを更新できる…

 

記念すべき第一回は角川スニーカー文庫から出版されている「サクラダリセット」シリーズについてです。

 

サクラダリセット

 

これはアニメ版の画像ですが、私はいわゆる””原作厨””のため、今回は原作のライトノベルの話ですね。

どんな話?

住民の半分ぐらいが何らかの超能力を持っているヤバすぎる町、桜良田。記憶を思い出すというある種の完全記憶能力を持つ主人公・浅井ケイ世界を3日巻き戻す能力を持つヒロイン・春崎美空が、奉仕クラブを通していろいろな問題を解決する話です。

 

特筆すべきはこの物語の中核をなす超能力、そのシステムがひじょ~~~~~に面白いです。

 

例えばヒロインである春崎の能力は「3日間のリセット」であり一見ぶっ壊れですが、自分も含む世界すべてを3日前に戻す、というより再構築するため、春崎自身も再構築され巻き戻したという記憶がなくなってしまいます。欠陥能力やんけ!Charlotteに帰りな

 

そこで主人公の出番です。「記憶を思い出す」という能力の性質上、巻き戻された後に能力を使うことで、再構築前の世界の出来事を知ることができるのです。

 

巻き戻ってるなら記憶もクソもなくないか?と思われるでしょう。しかし春崎の能力は世界の再構築であり、時間を戻しているわけではなく宇宙全体を3日前の状況に復元しているだけ(?)なので時間はそのまま流れているのです。図にするとこんな感じです。

伝わるかな…

2回目の3日間は、時間軸的には1回目の3日間の後に存在しているため、2回目の3日間から見ると「過去」なのです。なので、主人公は再構築前の記憶を取得できるわけですね。

 

このように能力の詳細というか、処理順のようなものが明確に決まっているのが本作の特徴です。できることはできる、できないことはできない。能力が成長しact2になったりすることもありません。

 

主人公と春崎のように、本作は個人の能力としてはイマイチだけど組み合わせると悪さができる、という能力が数多く存在します。この仕様を突いて能力を組み合わせ、現実をバグらせていく感じが読んでいてとてもワクワクする点ですね。カードゲームで製作者が意図していないコンボを見つける、みたいな感覚です。

 

まとめ

まあネタバレはしたくないのでここらへんで話を終わらせますが、「超能力がある現代モノのラノベ」が好きな人にはぜひおすすめしたい作品です。僕が死んだら7巻を棺桶に入れてくれ。

 

全オタク、読め。Kindle版あるぞ。

それでは。